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前歯が噛み合わない」をご確認ください。

前歯が噛み合わない

奥歯を噛み合わせても、上下の前歯が互いに接触せず、すき間ができてしまう状態。
上下の歯が噛み合っていないので、その部分で食物を噛み切ることができず、また、発音も不明瞭になりがち。
軽度な場合は本症例のように矯正治療のみで改善可能です。
上下の前歯の間から舌がはみ出している(舌癖)方がほとんどなので、歯に関連する筋肉のバランスを整えるトレーニングも同時に行います。一般にこのトレーニング法を「口腔筋機能療法」または「MFT」と呼びます。
原因として遺伝的な要素が強い場合もありますが、指しゃぶり、舌を突き出す癖、扁桃腺・アデノイドの肥大に伴う口呼吸などが原因になっていることもあります。噛み合う歯が少ないため顎関節症が発生しやすくなります。

矯正治療のみで治療

治療前

前歯が噛み合わない前歯が噛み合わない前歯が噛み合わない

治療後

前歯が噛み合わない前歯が噛み合わない前歯が噛み合わない
矯正治療後、前歯でしっかり噛み切ることが出来るようになりました。 引き締まった口元になりました(矯正治療のみで治療)。
[主訴]
前歯で咬みきれない
[診断名あるいは主な症状]
開咬
[年齢]
24歳
[治療に用いた主な装置]
マルチブラケット装置
[抜歯部位]
上顎の第一小臼歯と下顎の第二小臼歯の計4本
[治療期間]
3年
[治療費概算]
90万円
[リスク副作用]
水平的にも垂直的にも前歯部が開咬状態で舌突出癖を認めた。舌トレーニングを併用しながら矯正治療を行った。治療後の保定中にも舌突出癖による後戻りには注意を要する。

矯正治療と手術を併用して治療

治療前

骨格的開咬の場合、噛めるのは奥歯のみです。 このような症状に対しては外科的矯正治療(矯正治療と手術を併用)が必要です。
前歯が噛み合わない前歯が噛み合わない前歯が噛み合わない

治療後

前歯が噛み合わない前歯が噛み合わない前歯が噛み合わない
治療を始める前は、奥の歯でしかかめませんでしたが、外科的矯正治療後(外科的矯正治療の詳しい説明はこちら)、 前歯はもとより全体で、大変良く噛めるようになりました。引き締まった口元になり、口唇も閉じやすくなりました。
[主訴]
奥歯でしか噛めない
[診断名あるいは主な症状]
顎変形症、骨格性開咬
[年齢]
31歳
[治療に用いた主な装置]
マルチブラケット装置(外科的矯正治療)
[抜歯部位]
非抜歯
[治療期間]
2年8か月
[治療費概算]
保険治療
[リスク副作用]
骨格的な開咬である場合には外科的矯正治療が第一選択となる。全麻下での施行となる上下顎移動術によるリスクを説明し、理解、納得をいただき外科的矯正治療を始めることとなる。

矯正歯科治療にともなう一般的なリスク・副作用

  1. ① 最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2 週間で慣れることが多いです。
  2. ② 歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
  3. ③ 装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  4. ④ 治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
  5. ⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収されて短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
  6. ⑥ ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  7. ⑦ ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
  8. ⑧ 治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
  9. ⑨ 治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  10. ⑩ 問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
  11. ⑪ 歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
  12. ⑫ 矯正装置を誤飲する可能性があります。
  13. ⑬ 装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
  14. ⑭ 装置を外した後、保定装置を指示通りに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  15. ⑮ 装置を外した後、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
  16. ⑯ 顎の成長発育により、噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  17. ⑰ 治療後に親知らずが生えて、歯列に凹凸が生じる可能性があります。加齢や歯周病などにより歯を支える骨が痩せると、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。その場合、再治療が必要になることがあります。
  18. ⑱ 矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。

 

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